という映画を観た。
韓国映画ですけどね。イ・ビョンホン主演の。
【あらすじ】
マフィアのボスの右腕的存在キム(イ・ビョンホン)は、ボスが出張のあいだ、ボスの愛人が浮気をしていないか見張り、浮気していたら始末しろ、と命令される。
見張りの間、キムはボスの若い愛人に惹かれていく。
キムは浮気を突き止めるが、ボスに報告せず、愛人と浮気相手を逃がす。
その一瞬の判断が、キムの人生を狂わせていく・・・・・。
という話。
主人公がマフィアだけあって、全然甘い人生じゃないんですけどね。
この話の最初と最後に、「師匠と弟子」の話があるのだけど、それがよかったです。
映画の最初は、柳が風に揺れてる映像で、その映像のときにイ・ビョンホンが「師匠と弟子」の話をするのですよ。
声だけね。映像は風に揺れる柳。
以下引用↓
“弟子が師匠に尋ねた”
“動いているのは枝ですか、それとも風ですか?”
“師匠は弟子が指差す方も見ないで答えた”
“動いているのは枝でも、風でもない”
“お前の心だ”
これはキムの揺れ動く心を暗示していた話ですね。
何事も冷徹に完璧にこなしていた男が、揺れ動いた判断で堕ちていく暗示だね。
そして最後にも「師匠と弟子」の話が出てくるのです。
“夢からさめた弟子が泣いていた”
“師匠が不思議に思って尋ねた”
“怖い夢だったのか?”
“いいえ”
“悲しい夢だったのか?”
“いいえ”
“どんな夢だったのだ?”
“甘い夢でした”
“ではなぜ泣く?”
“弟子は答えた”
“その夢は絶対に叶わないからです”
かなすぃ~~。
これもキムさんの叶わない夢をいってますね。
この映画、アクションがかっこよかったです。
私はジャッキー・チェンのアクションが一番好きですけど。
イ・ビョンホンの回し蹴りはよかった。
指とか頭とかがドンパチで吹っ飛んでたけど、キル・ビルよりはこっちのほうが好きでした。