【原作比較】『植物図鑑』全国の「サヤカ」さんは三代目JSBの岩ちゃんに「好きだよ」って言ってもらえる映画

映画
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※注意:ガッツリネタバレしてます※

『図書館戦争』で有川浩さんのファンになって、元々『植物図鑑』って作品も好きだったんです。

だって本の帯に書いてあるおススメコメントが、「少女マンガ家もはだしで逃げだすベタ甘度!」ですよ。

実際読んでみたら、もうめちゃ甘ですよ。糖分何%だっていう。

物語は、主人公のさやかが、行き倒れている男性・イツキを拾って、一緒に暮らして、恋をして、恋人になるっていう話。

本の帯には

ある日、道ばたに落ちていた彼。
「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか? 咬みません。躾のできたよい子です」
「―――あらやだ。けっこういい男」
楽しくて美味しい道草が、やがて二人の恋になる―――。


ってあらすじ文が。

この「けっこういい男」って部分がポイントですよね。
拾われる男性の名前がイツキっていうんですけど、イツキがイケメンじゃなかったら絶対拾われてないし、物語始まってない。

まぁ、イケメンであっても、ひとり暮らしの女性が、見ず知らずの男性を家にあげて泊めるって「ぅをいっ」ってなりますけどね。危機感ゼロかっ!てね。

でも、原作の小説では、さやかが結構酔った状態でイツキを拾うんですよ。お酒の勢いってやつ?
本文には「ほろ酔い」の状態って書いてあるけど、「終電ギリギリの呑み会帰り」で、「鼻歌」を歌いながら歩くって、結構酔ってない?

私の大学の時の先輩が、「こないだ父親がめちゃくちゃ酔って帰ってきて、『友だち連れてきた!』って玄関で騒ぐから玄関に迎えに行ったら、工事現場の腕ふりの看板連れてきてた…」って話してて「お酒って怖い…」って思ったことがあるんですけど、酔っ払いって思わぬ行動するじゃない?さやかがイツキを拾ったのもそんな感じかなーと思いました。

映画では、その「酔ってる」描写がなかったんですよね。呑み会の帰りでもなく、さやかが夕食後にお酒がないってことに気付いて、お酒を買いに行って、その帰りにイツキを拾うっていう流れ。

夕飯時にお酒飲んでて、一応酔ってたのかな(飲んでる描写なかったけど)?それにしても、歩く時は足取りしっかりしてたし、鼻歌なんて歌ってなかったし。「酔ってる」って感じはしなかったな。

そのため、映画観たときは、シラフのさやかがイツキを拾ったとしか見えず、「えー、ないわー」ってなりました。
現実的に見たら、酔ってたとしても「ないわー」だけどね!

映画で「え?」ってなった細かいとこが、イツキがアパートの自転車置き場で倒れてて、さやかがそれを目撃して恐る恐る近づくのね。そんで、「あの~…」って声かけるわけ。そしたらイツキがゆっくり目を開けて、なんか「はっ!!」ってなってバっ!て起き上がるもんだから、さやかがビックリして後ずさって尻もちついちゃうわけ。

そしたら、そこにイツキが歩いて近づいていって、「お腹が空いてこれ以上一歩も動けません」って言うの。

いやいやいやいや、ってなるよね。
「いやあんた今歩いたじゃん!」ってね。

原作ではね、イツキは「路上だと体温とられちゃうから」っつって、ちゃんと芝生のとこで行き倒れてるし(ちゃんと行き倒れてるって言い方も変だけど)、ほんとに一歩も動けなかったらしく、さやかが横から支えてやっと部屋に入るって有様だったのよ。

もうさ、「ひとり暮らしの女性が、見ず知らずの男性を家にあげて泊める」っていう設定が「え?」ってなるものなんだからさ、そこ以外の細かいとこはちゃんとしてほしかったです。

「え?」とか「ん?」ってならない様にしてほしかった…

でねでね、原作読んだ人が一番映画にツッコミ入れたかったであろうシーンがあるんですよ。原作にはなかったシーン。え、それ入れる必要ありました?っていうシーン。

なぜ、さやかが、ストーカー扱いされて、お巡りさんにつかまって、親呼び出しされないといけなかったのか?

恋人同士になったさやかとイツキはラブラブな日々を過ごしていたんだけど、ある日突然、イツキが「ごめん。またいつか」という書置きを残して出て行っちゃうの。ここまでは原作も映画も一緒ね。

違いはここから。

映画では、いなくなったイツキを探して、さやかはイツキのバイト先のコンビニに駆け込むの。

まぁもちろんイツキはそのバイトをやめちゃってていないんだけど。

んで、イツキとシフトがかぶっててイツキにアプローチしてた(であろう)女性店員についても情報得ようとするんだけど、その女性店員もイツキより大分前に辞めちゃっててもういない、ってなるの。

そしたら、最寄り駅で偶然その女性店員を見かけて、さやかはその人の後をつけるのよ。

その女性店員は、携帯で誰かと話しながら歩いてて、電話の内容が「久しぶりー!え、久々に会おうー」的な。

「じゃ、〇日の〇時にねー」みたいな内容で、そこでさやかは「イツキと会う約束をしてるのかも」って思ったのか、その〇日にも駅で女性店員を待って、後をつけるわけ。

そしたら女性店員が途中で交番に「こないだから誰かにつけられてるんです…!」ってかけこんで、さやかが捕まって、身柄引き取りのために親を呼ばれるっていう流れ。

これね、いやもうほんとに、このシーン必要あった?

ちなみに原作では、

「バイト先に出した履歴書にはさやかの家の住所と電話番号を使ったことを知っている。だからバイト先に乗り込むようなバカな真似はしなくて済んだ」(p.271、18~19行目)

って書いてあります。

原作で「バカな真似」って言われてる行動を映画がやるなよ…

もっと言うなら、さやかの親が離婚してて、母親が再婚して新しい家庭を持っているからさやかには帰る家がない、的な無駄設定が映画には加えられてるんですけど、それもいらないでしょうよ。

あと、さやかが職場の上司やお客に叱責されるシーンも無駄に多い。
DIOを呼びたいくらいの無駄さ。「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァっ!!」っつって(ジョジョの奇妙な冒険より)。

そんな無駄シーン、無駄設定を付け加えるんだったら、もっとちゃんと描写すべきとこがあったのでは…

原作イツキは映画イツキよりももっと細かくて、色々なところに気が付いて、独占欲あって、気配りができて、人懐っこくて。
原作さやかも、映画さやかより空気読めるし、素直だし、そんなずっと仕事でストレス抱えてる風じゃないし。

そして何より、植物の部分をもっと描いてくれよ!!

野草狩りのとこね。

さやかの親の再婚とか、ストーカー扱いとか、職場でうまくいってないとことか、いらない設定が多かったと思う。映画。

「映画は観たけど原作は読んでない」って方は、絶対読んだ方がいいですよ!原作!全然違うから!

少女マンガがお好きな方なら、サクッと読めると思います。なんなら漫画化もしてます。

映画で良かった点は、野草やイツキの野草料理を映像として実際に見ることができたことかな。

あと、「サヤカ」というお名前で、三代目JSBの岩ちゃんのファンって方は、映画中盤で岩ちゃん(イツキ)がカメラ目線で「好きだよ、さやか」って言うシーンがあるので「キャーーーー!!」ってなれると思います。

岩ちゃんファンで「サヤカ」ってお名前の方は、岩ちゃんに「好きだよ」って告白される体験ができるのでおススメ。

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