来世は他人がいい2巻/小西 明日翔(こにし あすか)/講談社/掲載誌:アフタヌーン
大阪のヤクザの孫娘・吉乃は、東京のヤクザの孫息子・霧島と婚約を結ぶことになってしまった。いざ吉乃の東京生活は始まったが、早速ヤクザの揉め事に巻き込まれてゆく……しかし霧島は妙に楽しそう。この男、何をたくらんでいる? はみ出し者たちが織りなす、スリルと笑いが融合した極道エンタメ第2巻。関東各地のヤクザも続々登場!
―講談社コミックプラス より引用―
感想 ※ネタバレ注意
赤座しおり行方不明事件解決
1巻から続いていた赤座しおりの件が解決したんですけど、ちょっと何が何やらだった…。
私がわかった範囲でまとめますと、赤座しおりが行方不明、というのは嘘で、ただ姿をくらましていただけ。
姿をくらませた理由は、赤座興業の組員と赤座しおりで闇バカラでイカサマして相当稼いでいたけど、今回フィリピンマフィアにイカサマをしてしまい(5億円分)、命を狙われているから、というもの。
吉乃と霧島で赤座しおりがいるクラブに乗り込み、赤座しおりの身柄を確保。
結果、赤座しおりの父である赤座会長は除籍、赤座しおりは海外に高飛び。
…うん、ここまではわかる。
よくわからなかったのはこの後。
霧島によると、「フィリピンマフィアと深山一家が、この件で裏で掛け合ってた」と。
流れとしては、
ただの家出じゃないと踏んだ深山一家が内々で探る。
↓
赤座しおりと組員がフィリピンマフィアから5億巻き上げたことが判明。
↓
フィリピンマフィアはその組員を1人殺してしまった。
↓
だから、深山一家が赤座会長と娘を見つけ出して5億を回収する。代わりに、その5億を取り半で双方痛み分け、ってことになった。
…うん?なんで深山とマフィアで5億を半々で分け合うの??
「5億ちゃんと取り返すから、イカサマしたこと許してちょ」じゃないんだ?
マフィア「いやこっちも殺しちゃってごめんね。お金半分あげるから許してちょ」ってこと?
5億を深山が半分もらったことが意味わかんなかった。
そもそもなんですけど、「闇バカラ」がなんのことだかわかんなくて、最初から「???」だったわ。「バカラ=グラス」のイメージしかなかったからさ…。
ちなみに、「バカラ」っていうのがトランプを使うカジノゲームのことで、「闇バカラ」はいわゆる違法カジノのことらしいです。「闇カジノ」とかって言ってくれたほうがわかりやすかったよ…。
霧島、吉乃に好かれたい
セ〇レの彩乃ちゃんに「(霧島が吉乃に)メッチャ嫌われてるじゃん」と言われてから、「俺は吉乃のこと好きなのに、吉乃は俺の事嫌い?」と不安になり、「怒ってない顔が見たい」という理由で毎晩吉乃の寝顔を見に来る霧島。
それに気づいて飛び起きた吉乃に正座させられ、「勝手に部屋に入るな」と説教される。
話の中で、「俺は吉乃のこと好きなだけで毎日楽しいけど、吉乃は俺のこと嫌い?どうすればいい?」と聞いてくる霧島がかわいい。
霧島の「吉乃好き!」って、一般的にいう恋愛感情なんですかね。
この人たちに世間一般のフツーが通用しないから、恋愛感情なのかはまだわからないけど、吉乃がとんでもない猛獣に懐かれていることだけは確か。
霧島のライバル? 翔真登場
吉乃の祖父・蓮二が事実上の養父になっているという、翔真という青年が登場。
染井組の構成員ではないみたいですが、背中と両腕にガッツリ入れ墨してる。
吉乃より年上で、大学生みたいだけど、吉乃の弟分?なのか?吉乃は翔真にタメ口で、翔真は吉乃に敬語で話してる。
常に気怠げなイケメン。
翔真は吉乃に恋愛感情があるんですかねー。恋愛感情かは不明だけど、大切に思ってることは確か。
自身の体にソメイヨシノの入れ墨してるし、吉乃に「アンタは何のために命張るねん」と聞かれた時に、無言で吉乃を指差したしね!翔真の回の副題も「地獄の三角関係」だったし。
大阪に帰る翔真が電車(新幹線?)に乗り込む際、「また来ます」と言って吉乃をグっと抱きしめるんですけど、それを少し離れたところから見つめる霧島の目がめっちゃ怖っっっ!!
その怖い目の霧島のコマで2巻は終わり。
3巻で、霧島の吉乃への思いがなんなのか決着はつくんだろうか…
気になるから3巻出たらまた3巻も読むよ!
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