来世は他人がいい21話/小西 明日翔(こにし あすか)/アフタヌーン2021年4月号
ざっくりストーリーまとめ
大阪騒動編、ついに完結。
吉乃が霧島の行動を把握できていたのは、霧島にGPSをつけていたからだった。それを聞いた霧島は、怒るどころか「俺に興味を持ってくれて嬉しい」と喜ぶ。
「0時までに今回の騒ぎを全部終わらせて、霧島が生きている、かつ吉乃との勝負に勝ったら吉乃の恋人になれる」という賭けについて、なんの勝負をするか問う霧島に、吉乃は「ジャンケン!」と答え―――。
感想 ※ネタバレ注意
吉乃と霧島が恋人に…!!
「0時までに今回の騒ぎを全部終わらせて、霧島が生きている、かつ吉乃との勝負に勝ったら吉乃の恋人になれる」という賭けで、吉乃が持ちかけた勝負はなんとジャンケン。
吉乃曰く、
「フィジカルで勝つのは体格差ありすぎて無理だし、ゲームも絶対心理戦で負ける自信ある。だから運」
いやそうだけどさぁ…。
この流れ、吉乃負けるんじゃね?と思ってたら案の定負ける吉乃。無邪気に喜ぶ霧島。
霧島って運も強そうだよね。なんというか、霧島のこの性格でここまで生きてこられている時点で運強いと思う。某巨人漫画の「死に急ぎ野郎」と言われている主人公ほどではないけど、生に執着していないと言いますか。結構無茶もしそうだし。
今回、吉乃は「霧島は私のことを好いている」ということを確信します。これにより、読者である私も「霧島ってほんとに吉乃のこと好きなんだ…」と確信を得ることができました。
いやだってさ、霧島なに考えてるかわからないじゃんね。1巻で、婚約者として迎えた吉乃にニコニコ笑顔で「思ったよりつまらないから体でも売ってお金稼いできてくれない?」なんてぶっ放す野郎だからね。
「アンタ、ほんとに私のこと好きなのね」と言われて「ずっとそう言ってるけど…」とハテナを浮かべて笑う霧島がかわいかったです。
そんなかわいいニコニコ霧島から一転、真顔で「君のこと甘やかしたいのに たまにめちゃくちゃにしてやりたくなる」と言うシーン、少女漫画を読み慣れている私はちょっとテンションあがりました。
それ少女漫画でヒーローがヒロインによく言う台詞!って。
『彼氏彼女の事情』の有馬くんも似たようなこと言っていたはず。なんか、独占欲が強いキャラがよく言っている気がする。
霧島、執着とかあまりなさそうなのに(“来るもの拒まず去る者は追わず”なイメージ)、吉乃に対しては独占欲とか執着を見せるのかしら。そうなると、恋愛漫画としておもしろくなってきますな!
まぁ私は霧島よりも翔真推しなんですけど。
吉乃より年上だけど吉乃に対して敬語なところと、いつも気怠そう(そしてイケメン)なところがツボです。
前半ちょびっとだけど翔真出てて嬉しかったー。
吉乃に頭なでられても振り払ったり嫌がったりしないところや、いつも吉乃に敬語なのに怒ったときに敬語じゃなくなるところがよかったです。
今回でひとまず大阪騒動は完結みたいだけど、翔真とやりあった天パが言っていた「これから内輪揉めで面倒くせえ事になる」という台詞から、余波はまだ続きそう。
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