※ネタバレ注意
Sの唯一Mの絶対/藤間 麗(ふじま れい)/小学館
ちょっとした違和感でストーリーに入り込めず
昔読んだ少女漫画。
絵がきれいだったので、いわゆるジャケ買いて読んだところ、非常に違和感が。
ちっちゃいことなのだけど、その小さい違和感のために物語に入り込めず。
必要ないところをはしょりますが、弟に突然キスされた主人公が「ダメよ!私たち姉弟なのに!!」みたいなことを言うと、弟、「俺たちはほんとの姉弟じゃない」と爆弾発言。
実は主人公は両親(だと思っていた)の友人の子で、家族の中で主人公だけが血がつながっていないという事実を弟から知らされます。
「じゃあ私だけが他人…?」とショックを受けた主人公は家から飛び出す、というシーン。
こんな大事なことこんな風に知らせていいのか弟よ、と思ったんですが、一番違和感があったのは家から飛び出した主人公の格好。
主人公、ロングブーツ履いてた。
いやいやおかしいでしょ!!頭混乱して家から飛び出すときになぜそのチョイス!?
そんなときは裸足かサンダルか草履だろ!!
1万歩譲ってブーツにしても、せめてショートブーツでしょうがぁぁぁぁ!!!
って感じでした。
外に出た後、弟がすぐに追いかけてきたけれど、
ロングブーツ履いてる間に玄関で捕まえられるだろうが弟ぉぉぉぉ!!!
って感じでした。
外は雨が降っていて、主人公は泣きながら雨が降る中を走って、突然、水たまりができている道に座り込んでました。
……え、なんで?転ぶシーンとかなかったんですけど。
ベンチに座れよ!!道ならせめてお尻を浮かせた体育座りだろがぁぁぁぁ!!!
って感じでした。
小さいことだけど、違和感ないですか?
あ、結局この話は、迎えに来た弟、そして兄2人と一緒に主人公は家に帰りました。
意味わからんけど弟の想いを受け入れ、なんか結婚の約束をして終わりました。
ハッピーエンドですね。ヨカッタネ(棒
騒ぎを知らないはずのお兄さん2人までもが、主人公を探しに雨の中傘もささずに迎えに来た意味もわからん。
飛び出した主人公、それをすぐに追いかけた弟はまだしも、兄どっちかは傘ぐらい持ってこいよ!!!
この話がのってる漫画は短編集(上記の話は『ジッターバグ』というタイトル)で、一冊に何話か入っているのだけど、どの話もなぜ主人公は彼のことが好きなのか、なぜ彼は主人公のことが好きなのかよくわからなかったです。
「恋するのに理由はないんだゼ…」
とか言われればそれまでなんですが。
なんか腑に落ちませんでした。
冒頭でも書きましたが、絵はきれいで、絵は好きな漫画です。
なんてったって、作者が藤間麗先生ですから。そりゃ絵美しいよね。
藤間先生の初の単行本らしいですよ。
ぜひ読んでみてほしい!