『クジャクのダンス、誰が見た?』を28話まで読んだんです。7巻で完結だそうなので(6巻の最後に書いてた)、全30話で終わりかなと予想してます。全30話のうちの28話目って言ったらもう物語は佳境に入り、犯人がわかる段階じゃね?って思うでしょ?
全然わからん。
いや、いろんなことがわかってきて、コイツ怪しいな~って人はいるんだけども、「絶対コイツ犯人でしょ!」って言いきれる人がいない。
皆…考察しようよ…っ語り合おうよ…っ!て泣きながら「犯人 考察」で検索しても、あらすじとかドラマ化情報のサイトしかないしさ~。
なので、全巻読み直しながら、怪しい人をピックアップしてどこが怪しいのかをまとめました。『クジャクのダンス、誰が見た?』で怪しい人物はこいつらだ!!異論は認める。
怪しい人とその理由
怪しい人その1:鳴川徹(なるかわとおる)
今、私が一番怪しいと思っている人がこの人。
5巻で初登場した、関西弁のにぎやかなおっちゃん。「豊沢法律事務所」所属。元検事。
事務所は銀座にあり、息子が代表を務めている。そんな息子は民事にしか興味ない。
奥さんの実家もでっかい会社で、平たく言うと金はあるらしい。
怪しいと思った点
自己紹介のとき「今更やけどこの前婿養子なってん」と言っている
→苗字を変えるため?東賀山事件のことを調べ直しているメンバー(松風や心麦)に接触するとなると、事件の担当検事の名前など把握されている可能性が高いので、苗字だけでも変えたのでは(名前は「徹」とよくある名なので苗字さえ違えばセーフ。「五郎左衛門」とか珍しい名前だったら詰んでた)。鳴川は東賀山事件に関わっているのでは。
記者の神井と会った際(5巻20話)、「弁護士の鳴川いいますー」と名乗り、名刺は切らしてると言って渡さなかった。
→記者に自分の素性や経歴を調べられたら困るから、わざと渡さなかったのでは?やっぱり東賀山事件に関わっていた?
松風弁護士が阿波山京一郎と高畑まのかへ会って話を聞いてきたという報告を、波佐見(はさみ)と鳴川にした日、阿波山と高畑が火災で死亡した。
→林川歌が心麦であるという証拠のビデオを松風が「もらい忘れた、また後日話を聞きにいく」と言っていたので、証拠のビデオを奪うか消し去る目的&阿波山と高畑にこれ以上余計なことを話してほしくないから殺したのでは。火災の直前、赤沢刑事が阿波山を訪ねるシーンがあるけど、これは赤沢刑事を怪しく見せるミスリードだと思う。
松風弁護士の父親・久世が、鳴川の声を聞いて「聞いたことのある声」と言う
→「あ…紺野さん?」と心当たりの名前を挙げるが、松風弁護士は否定して話は終わる。ほら、こういう「自分に心当たりある人」が突然現れたとしても、苗字が違えば大体が「気のせいか」で終わっちゃうでしょ。こういう時のために、婿養子になって苗字変えたのでは?東賀山事件に関わっていたのでは?
鳴川が阿南検事の父親なのでは?
→阿南(あなん)検事の父親には「本妻」がいて、阿南検事の母親は愛人の立場。阿南検事がT大法学部に合格した前の年、本妻の息子(阿南検事の異母兄)がK大の法学部に入ったらしい。法学部を卒業したとしたら弁護士になっている可能性があって、鳴川の息子は弁護士とのことなので、こいつが阿南検事の異母兄なのでは。
作中、阿南検事が「元産婦人科の火災の件、まさか関係していないですよね?お父さん」と電話をするシーンがあった。少なくとも、阿南検事は「父親ならやりかねない」と思ってるってことでしょ?そんな阿南検事の父親が鳴川だったら、やっぱり阿波山と高畑を殺したのは鳴川?
阿南検事、初登場の時帽子の男(ラーメン屋・染田にお金とクスリを渡し、山下春生の言動を報告させた人)と電話でやり取りをしてた。
最初、この帽子の男と阿南検事の父親がイコールだと思ったんだけど、今は違うと思う。理由は、阿南検事の電話の名乗りが違うこと。帽子の男に電話した時は「お疲れ様です。阿南です」って言ってたけど、父親に電話する時は「私です」って言ってた。
あと、阿南検事からの電話を受けた父親が「珍しいな」って言ってたこと。阿南検事、帽子の男に報告の電話してたのに、「珍しいな」って変でしょ。阿南検事はほんとに久しぶりに父親に電話したんだと思う。よって、帽子の男と阿南検事の父親はイコールではないと思う。
イコールではないけど、関わりはあるのでは?阿南検事の上司が帽子の男で、帽子の男の上司が阿南検事の父親なのかも。父親の指示で帽子の男が動いているのかも。
なぜか赤沢刑事の顔を知っていた
→廣島育美が入院している病院で鳴川が赤沢刑事を見かけて、「病院のロビーに赤沢がおったんや」って松風弁護士や心麦たちに言ってたんだけど、鳴川、なんで赤沢刑事の顔知ってるの?
鳴川が心麦に初めて会った時、春生には「会うたことない」って言ってたから勝手に赤沢刑事にも会ったことなくて、顔も知らないと思ってたけど、顔知ってたんだ?東賀山事件に関わってたから知ってるのでは?
でもこの件に関しては、赤沢刑事の情報収集をするシーンがあったからそれで知ったのかなとも思う。
怪しい人その2:赤沢京子(あかざわきょうこ)
赤沢刑事の妻。親に育児放棄されて死にかけた過去がある。その育児放棄で2歳下の弟ミキオを亡くしている。
28話(7巻収録)で突然どうした!?というくらい怪しさプンプンになる。
怪しいと思った点
残高約1億円の通帳を心麦に渡す
→どういうことだってばよ…。「林川歌だったことは忘れてほしい」と1億円の通帳を心麦に渡すんだけど、このお金は赤沢刑事から心麦にということらしい。いやそんなわけなくない!?さすがに1億はすごすぎない!?「(1億円のことは)お父さん(赤沢刑事)にも誰にも黙っててくれる?」って言ってたし、これは赤沢京子のお金なのでは?後述するけど、廣島育美の会社関係で作ったお金では?
廣島育美(ひろしまいくみ)との関係
→赤沢京子と廣島育美は親しい友人ということが途中で発覚します。
まず廣島育美が誰なのかというと、東賀山事件の被害者・林川安成(はやしかわやすなり)と不倫関係にあったという女性。林川安成に出資してもらったとされている会社の女社長。現在は脳梗塞で脳にダメージが残り、認知症の症状が出ているという。
松風弁護士、鳴川と共に話を聞きに来た心麦に対し、「オカちゃん」と呼びかけ、「これは歌ちゃんに」とうさぎのぬいぐるみを手渡す。
この「オカちゃん」がね、赤沢京子の子どもの頃の呼び名なんですよ。赤沢京子の旧姓が「吉丘」で、そっからオカちゃん。
・東賀山事件当日、林川安成と赤ちゃんを抱いた女性が一緒に歩いているのを遠藤力郎が目撃。その女性は普通に歩いていた(廣島育美は足に障害があるので、林川安成と歩いていた女性は廣島育美ではない?)。
・2000年前後(つまり林川歌が生まれた年)、林川安成の妻・里子が妊娠している様子はみられなかったという話がある(じゃあ歌はだれの子???)。
・認知症になった廣島育美が、心麦をみて「オカちゃん」とよぶ(心麦と赤沢京子が似てるってこと?)。
上記3点をあわせて考えると、歌(心麦)は赤沢京子の子ってことになる…???
怪しい人その3:沢谷みのり(さわたにみのり)
生活安全課巡査部長。一時期、山下春生と一緒の部署だった。「山下さんをすごく尊敬していて、警察官としての在り方を教えてもらったのが山下さんなの」とのこと。
怪しいと思った点
劇中でほぼ役割ないのに、名前つきで登場している
→この人に関しては、怪しい言動とか過去とか何もありません。「なんでいるのかわからない人」なので、犯人もしくは犯人に関係する人物なのでは?と思っている。火サスなどの2時間ドラマで、ちょい役に大物俳優あてられてたら大体そいつ犯人じゃん?そんな感じ。
以上が、28話まで読んだ私が思う「怪しい人たち」です。
怪しい…とは思うけど、東賀山事件の動機、特に子ども2人も殺す理由がさっぱり見当もつかない。今月1月25日に掲載誌Kissに最新29話が載るので、そこで大体話すすむといいな~
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