奥岡島事件の恩賞⑥
ハコヅメ~交番女子の逆襲~125話/泰 三子(やす みこ)/モーニング2020年33号掲載
ざっくりストーリー
過去編続き。
密売グループのリーダー、ジョージが閣下と鬼瓦に接触したことで、情報収集斑は解散となった。
このことで閣下が受けた恩賞について語られる。
感想
いや始まり方よw魔法少女アニメのナレーションw
そしてジョージに対して「キレイな目をしたウンコ」ってww笑ったw
今回の一番の感想は、
やっぱり源は閣下にちゃんと愛されていたんだ!
よかった~。
121話で、源は「俺は親父の足枷だった」って言ってたけど、閣下が刑事やめて駐在所勤務になったのも、源と一緒に外に遊びにいかなかったのも、全部源のためだったんだ。小さい源を守るため。
副題の「奥岡島事件の恩賞」も、「誰にとっての恩賞なんだろ?」って思ってたけど、閣下にとっての恩賞だったんだね。
“息子との生活”が恩賞。ごほうび。
今回わかったことは、閣下がマコの殉職を自分のせいだと思ってたこと。
マコさんが死んだのは、避難を拒んだババアの説得に行ったから。避難を拒むババアに避難するよう説得してる間に土砂に巻き込まれてクソババアと共に死んでしまった。
その日、そのババアに「この道は土砂崩れの危険があるから、違う道を使ってください」ってマコさんがお願いしていて、ババアはそれを拒否してたの。そこにたまたま閣下が通りかかって、閣下は軽い気持ちで簡単にババアを言いくるめて安全な道に行ってもらうことができたのね。
閣下はそれを後悔してた。
あの時、自分が口をはさまないで、マコがおばあさんを説得して人間関係を築けていればって。
そしたら、土砂崩れが起きた夜も、おばあさんはマコの説得にすぐ応じて避難していて、マコが死ぬこともなかっただろうって。
…いや、えぇ~…。
そうかもしれないけど、閣下が口をはさまずにいたところで、マコさんがババアを説得できたとは限らないし。むしろ、あの時のババアの様子を見る限り、マコさんが何言っても説得に応じることはなかったはず。なんか意地になってたし。
どう考えても、悪いのは危ないっつってんのにさっさと避難しなかったババア。
閣下が責任感じることなんて何もないよ!って第三者の私は思うのですが、遺された人はどうしたってそう考えちゃうよね。
「自分があの時こうしていればあいつは死なずにすんだ」とか「こうなるならもっとこうしてあげればよかった」とかってね。
なにかしら絶対後悔するんだよね。
読んでて嬉しかったシーンは、閣下が源を可愛がっていることが伝わるシーン。
「誠二を引き取ってから毎日思うんです 寝返りをうった 初めて立ち上がった 嫁からそんな報告を聞くたびに世界がひっくり返るほど嬉しくて」
『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』125話p.9~p.10
って言ってるの。
特に「世界がひっくり返るほど嬉しくて」のセリフがあるコマの閣下の表情!赤ちゃん(息子)をすっごい愛おしいって思ってるんだろうなって目で見てる。これもう大好きじゃん。閣下、息子大好きじゃん。
源はちゃんと閣下に愛されてたんだ。よかった。
閣下のアップのコマから源のアップになる部分があって、これで見ると2人そっくり。源はお母さん似なんだね。源家の血。髪質だけ父親(マコ)似。
密売グループのリーダー、ジョージについて。
鬼瓦教官によると「私の知る限りこの20年ジョージの名前は聞かなかった」「きっとどこかで野垂れ死んでる」ってことだったけど、ジョージこれで退場か?こんなあっさり?
こんなに閣下とがっつりやりあって、退場があっさりすぎる。なんかまた登場してきそう。
「奥岡島事件の恩賞」って副題の意味も今回の話で判明したし、これでこの事件は終わりかと思いきや、情報収集斑5人のうち全然姿が出てこなかった1人、伊賀崎が最後に登場。次回はこの人の話っぽい。
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