【おひとり様には慣れましたので。】あらすじとオススメポイント、ネタバレ感想 報われないヒーロー

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婚約者に放置され続けた伯爵令嬢・ニコルが、”おひとり様”に目覚めちゃって婚約者ほったらかしで自分時間を楽しむ!というお話。

 

転生や悪役令嬢モノではない。愛情の矢印の向きが逆転する、こじらせ両片想いラブコメディ

 

こちらの作品は「小説家になろう」のサイトで公開中。全19話なのでサクっと読めますが、これはぜひ漫画で読んでほしい!

【小説家になろう】おひとり様には慣れましたので。

 

原作小説にはないマンガオリジナルエピソードが随所に描かれているし、絵がキレイでヒロインが可愛いんだこれが!原作小説が結構あっさり味なんだけど、漫画版だともうちょっと濃く味付けされてる感じ。しかもいい感じに。だから漫画版を強くお勧めする。

 

小説を読んでみて、好みの話だったら漫画を読んでみるという流れもいいかも。

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『おひとり様には慣れましたので。』おススメポイント

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オススメポイント1.ヒロインがかわいい

もうこれは恋愛モノを読むにあたり、超重要点よね。ヒロインに感情移入できなかったらまったく楽しめないもんね。

 

婚約者のケイオスに放置され続けた結果、婚約者に期待することをやめ、ひとりで過ごすことの楽しさに目覚めてしまったヒロイン・ニコル。

 

ニコルのいいところは、婚約者・ケイオスにヤキモチを妬かせるために他の男性と親密になるわ!とかそういう路線にいかなかったこと。

 

「あっち(ケイオス)が好きにしてるんだから、こっちも好きにやったらいいんじゃね?」って気づいちゃって、やりたかったけどケイオスが誘いに応じなかったからできなかったこと、そもそも誘えなかったことをひとりで挑戦していって、「やば~めっちゃ楽しい~~~」ってひとりで行動することの楽さ、楽しさを知ってしまって逆にケイオスを放置しちゃうの。

 

いや、放置というか、ケイオスのことを完全に「あきらめ」ちゃったといった方がいいかな。ケイオスに興味がなくなっちゃった。そう思うとせつない話なんだけどね。

 

“おひとり様”を満喫するうちにニコルは没頭できる趣味に出会って、ますますケイオスは放置されまくって、「最近ニコルから手紙も来ないし何にも誘われないし、あれ?なんかおかしい??」って気づいて焦りまくり。

 

ケイオスを傷つけようとかいう悪意はニコルには一切ない。「ケイオス様は私に興味がないのね」って、「だったらお互い、好きなことをしてたほうがいいわよね」っていう純度100%の好意からのおひとり様行動。ある意味ケイオスのためを思ってる。

 

ケイオスがどう思ってるのか、気持ちをちゃんと聞かずに「ケイオス様はキャロライン王女をお慕いしてるんだわ」って決めつけちゃった部分はあるけど、これについては100%ケイオスが悪いから。あんな態度取り続けてたらそりゃあそう思われるから。

 

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オススメポイント2.ヒーローがポンコツ

既に名前は出ておりますが、ニコルの婚約者であるヒーローポジションのケイオス。

 

いやカッコいいんですよ。ちゃんと顔やスタイルはカッコよく描かれているんですが、中身がポンコツ。

 

ニコルの手紙を無視したり、デート中に”キャロライン王女”の名前をよく出したり、ケイオスからニコルを誘うことはなかったりするこの放置行動にもケイオスなりの理由がちゃんとあるんです。理由がポンコツだけど。

 

特に手紙の返事を出さなかった理由に関しては「しょーもなっ!ウダウダしてないでさっさとやれや!」とは思う。ケイオスにはザッカーバーグ(Facebook創設者)の「70の出来でとりあえず出せ(=完璧よりも完了を優先せよ)」という言葉を頭に叩き込んでいただきたい。

 

そんなポンコツ…もといケイオス、ニコルの自分(ケイオス)に対しての興味関心がなくなったと知ってから挽回しようと頑張りますが、「ケイオス様はキャロライン王女のことが好き」と思い込んでるニコルにはなんにも響かないのがかわいそう。

 

「ケッ自業自得だ泣いて詫びてろ」と思いながら読んでましたが、最後の交流会のシーン、大勢の前で「俺のニコル」「誰にも渡さない」とはっきり愛の告白をしたのにニコルにまったくひっかからないのほんとにかわいそうだった…。

 

さすがに後半はケイオス応援したくなる。自業自得とはいえ、報われなさがかわいそすぎて。

 

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オススメポイント3.嫌な奴がいない

婚約者に相手にされないニコルに「今日もボッチなの~?カワイソ~」と、哀れむフリして見下してくる令嬢はいるんだけど、その令嬢がドン引くほどニコルに対するケイオスの放置対応がひどすぎて、周りが本気で同情と心配をしてニコルの味方が増えていくのが笑える。

 

最初嫌な奴に見えても、全然嫌な奴じゃない。ラブコメだからか、基本全員いい人。

 

ニコルの恋敵かと思われた”キャロライン王女”も、ケイオス同様のポンコツだっただけで、基本良い人。

 

ニコルに最初嫌味を言いに来た令嬢 ロベリア嬢っていうんだけど、ロベリア嬢なんて、ニコルに対する態度がひどすぎるって、ケイオスに対して泣きながら抗議してくれるからね。

 

ロベリア嬢「あんたなんて地獄に落ちて もがれてえぐられればいいのよ!」

ケイオス「どこを!?いや誰だお前っ」

 

のやり取りがウケた。

 

ヒロインが終始可愛くて一生懸命で、ヒーローはポンコツだけどヒロインの関心を引くために頑張る姿は応援したくなるし、登場人物皆いい人なので安心して読めるしでとてもおススメです。

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