花野井くんと恋の病23話/森野 萌(もりの めぐみ)/デザート2020年5月号
ざっくりストーリー
球技大会優勝を目指し、バスケの練習にはげむ花野井くんとほたる。
特に花野井くんは絶対優勝するべく、バスケチームのメンバーと毎日猛練習。そのため、ほたると過ごす時間が少なくなり、悩む花野井くん。
悩む花野井くんを見て、ほたるも「自分に何かできることはないか」と悩む。
感想 ※ネタバレ注意
花野井くんの周り、みんないい人…!
ほたるはもちろんそうなんだけど、特に圭悟。めっちゃ花野井くんのフォローしてくれる。
圭悟の彼女であるきょーちゃんが言っていたけど、圭悟は空気読めないんじゃなくて、あえて読んでない。まぁどちらにしてもKYであることに違いはないんですけど(K空気Y読まない)。
空気”読めない”のではなくて、空気”読まない”人って、”読めない”人よりも辛い気持ちになることが多いよね、きっと。
“読めない”人は場の空気が悪くてもそれがわからないじゃん。”読めない”んだからね。でも”読まない”人は、読めるけど読めないフリをしているってだけだから、空気が悪いってことはわかるわけでしょ。だから辛い。
分からない、気づかないことが幸せなことって多々あるよね。
実際、圭悟が「(花野井の)誰に嫌われても気にしないってことに憧れる。俺はそういうの気にしちゃうから」ということを言ってるシーンがあって。これはほんとに圭悟の本音なんだろなって。
圭悟にそう言われた時の圭悟の友だちの反応が「うそつけお前空気読まないハートゴリラだろ」ってなもんだったから、圭悟はほんと空気読まないウザキャラが確立してるっぽい。
空気読めるからこそ、空気を悪くしないために空気読まない、または空気読めないフリをしてる。要はめっちゃ気遣い屋ってことよ。
それをちゃんとわかってるきょーちゃんもいい人。彼氏(圭悟)のことをちゃんと見てるんだなって思いました。
圭悟についての感想が長くなりましたが、本題の花野井くん。
話の後半部分で、花野井くんがほたるを抱きしめながら
いい彼氏になりたいのに逆にほたるちゃんを疎かにしてる気がする…
ってこぼすの。
私、このシーンとても好きなんですけど、何が良いって、ほたるが花野井くんの悩みをちゃんと受け止めているところが良い!
ほたる以外の人と花野井くんが仲良くなることを、ほたるは嬉しく思ってたんだけど、そのことを花野井くん本人が悩んでいるってほたるが気づいた時に、「そんなこと」で片づけないで「花野井くんにとっては大変なことなんだ」って受け止めるのよ。
そして「私にできること」はないか考えるの。ほんとに真剣に花野井くんと向き合ってる。花野井くんも常にほたるを1番に大事にしているし、良いカップルやで…
今回のお話しも、「良いもん見させてもらいました…」ってなるお話で大変良かったです。
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