ネットでの感想を読んでみると、結構評価の高いこの作品。
確かにおもしろい。おもしろいのはわかるんだけど、あまり誰も書いてなかったけど、主人公の彼氏、なかなかにクズすぎん?
の、ような。1巻/麻生 海(あそう かい)/芳文社
それは人生の劇的変化…。一人暮らしの希夏帆の前に恋人・愁人が連れてきた二人の少年。二人は愁人の親戚で両親を失ったばかりの兄弟だという。希夏帆の家で生真面目な中学2年生の冬真、天真爛漫な5歳の春陽、そして愁人の4人は同居生活をすることに。戸惑う日々の中、彼らの新たな関係が始まるーー。
―コミックトレイルHPから引用―
登場人物
高山 希夏帆(たかやま きなほ)
30代独身女性。職業:物書き(小説家?)。肩までの茶髪ボブ。
30を過ぎてからマンションを購入し、そこに1人で暮らしている。
愛称「キナちゃん」。
深雪 冬真(みゆき とうま)
中学2年の14歳。
事故で両親を亡くし、弟と共に希夏帆のマンションで暮らすことに。
新しい中学校では料理部。
突然自分たちの世話をすることになった希夏帆に、常に気を遣っている。
深雪 春陽(みゆき はるひ)
5歳。幼稚園児。冬真の弟。
めっちゃ可愛い。本作品の癒し担当。
愁人(あきと)
希夏帆の彼氏。
自分のイトコが事故で亡くなり、その息子たちをなぜか恋人である希夏帆の元へ連れてきた張本人。
フツーに頭おかしいと思う。
感想
最初にも書きましたが、主人公である希夏帆(きなほ)の彼氏、愁人(あきと)がクズすぎてビビった。
物語の始まりは、ある夫婦のお葬式。
残された2人の息子を誰が引き取るかで親戚中がもめている中、一人の男が息子たちに「うちで一緒に暮らさない?」と声をかける。
声をかけてきたこの男こそが、愁人です。
私がこいつをクズと思う理由は、「うちで暮らさない?」と言ったわりに、子どもたちを連れてきたのは、彼女である希夏帆のマンション。それもなんの連絡も相談もなく、「かわいそうだったから引き取ってきちゃった」なテンションで、独身女性に突然思春期の少年と幼児の世話をさせるバカだからです。
テメーの家に連れていって、テメーが面倒みろよ。
なに他人ん家あてにしてんだよ。
「今までもほぼ居ついてた」という愁人のセリフから察するに、半同棲な形で希夏帆のマンションに愁人も住んでて、希夏帆の〆切が近いときは、愁人は自分のアパートか実家かに帰っていたんでしょう。
しかし!ほぼ居ついていようが、そこあんたん家じゃないから!
猫拾ってくるにしても、フツー家主に相談必要よ?
それを、相談もなしに人間を引き取ってくるって、バカなんじゃないの?
ちなみに、連絡もしなかった理由を、愁人は「どのみち断らないだろうから連絡しなかった」と語っております。クソ過ぎるだろ。
しかも、希夏帆と愁人って結婚してないのよ。ただの彼氏彼女。
彼女のマンションに転がり込んで半同棲状態の男が、子ども2人勝手に引き取ってきて、彼女に子どもの世話させるって、なんていうかもう…バカなんじゃないの?どんな罰ゲームだよ。
しかもしかも、「いつまで?」と期限を聞いてきた希夏帆に、「できれば成人するまで」と答える愁人。
兄である冬真が成人するのに、あと6年かかります。
この人頭どーなってんの???
しかし、この男の暴走としか思えないこの事態を、結構冷静に受け止めている希夏帆。
子どもたちを引き取ることも、ちゃちゃっと承諾。
おいマジか。
こんなしっかりした希夏帆が、なぜこんな男と付き合っているのかも謎。
愁人は希夏帆に何度かプロポーズしてるみたいですが、断られている模様。
そりゃそうでしょうよ誰がこんなトラブルメーカーと結婚するかよ、と思いますが、結婚を拒んでいるのは愁人に問題ってことでもなさそうで。希夏帆には何か過去がありそう。
希夏帆の過去の問題が片付いたとしても、愁人との結婚はやめた方がいい。
「かわいそうだったからつい」とか言って、何の相談もせず借金の保証人になったりしそう。とりあえず毎年なんか問題起こしそう。
愁人のクズっぷりが読んでてイライラするんですが、希夏帆のスカッとジャパンが気持ちいいのでプラマイゼロ。
希夏帆がね、ママ友?と戦ったりするんですよ(口でね)。それがおもしろい。
あと、残された2人の兄弟がほんといい子たちでね。春陽くんめっちゃかわいいし。
希夏帆の過去も気になる。
ただ愁人がクズ。
そんな漫画でした。
ちなみに、作中、春陽に洋服のお下がりを持ってきてくれる”吉岡”がメインの話はこちら↓↓
※注意※BL(ボーイズラブ)作品です。
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