『来世は他人がいい』で、霧島(きりしま)が本気で吉乃を好きになって全力で好意を伝えているが、ここでの問題は霧島ではない。翔真です。翔真は吉乃のことを恋愛的に好いているか問題。
翔真の吉乃に対する態度、霧島に対する態度を見る限り、「いやもうアンタ絶対吉乃のこと好きでしょ!?」と思うんだけども、吉乃に「あんた私のこと好きなん?」って聞かれて「きっしょ…」って一蹴してたのもあり、さあこれはどっちなんだい!?となったので「翔真は吉乃を女性として恋愛として好きなのか」を検証していこうと思う。
『来世は他人がいい』翔真は吉乃を女性として好きなのか
まず、検証材料として「吉乃がからんだときの翔真の反応」を抜き出していく。10個ありました。
基本、私は霧島よりも翔真派でして。翔真推し。
吉乃には霧島よりも翔真とくっついてほしいと思っている立場なんですが、上記の翔真の様子を「吉乃に対して恋愛感情があるかどうか」であらためてみてみると、恋愛感情なくても説明つくなこれ…と思ったわ。
しいていうなら、⑦の霧島から吉乃を離した行動が「嫉妬したでしょ!」と思わせる行動に見えるけども、「大嫌いな霧島が吉乃に触れることが嫌だっただけでしょ」と言われれば「…そうだね」となる。
なんか、翔真にとって吉乃は「恋愛対象」なんて範囲には収まりきれないさらに上、「我が人生においてこれより優先されることなんてないめちゃめちゃ大事な最優先事項対象」なんだと思う。
例えば、翔真が吉乃以外の女性と結婚して家庭をもったとしても、吉乃に何かあったときは絶対に吉乃のところに駆けつける。自分の家族の危機よりも、吉乃の危機に駆けつける方を選ぶ。そんな感じ。
『二人は底辺』で吉乃が翔真の父親に啖呵を切った時から、翔真にとって吉乃は「クソみたいな人生に生きる目的を与えてくれた救世主、神」になったんでしょう。翔真の生きる目的=吉乃のそばにいて吉乃を守ること。だから吉乃のために命を張るし、吉乃のためだったら命も惜しくない。心臓を捧げてる。調査兵団かよ…
霧島が吉乃のことを女神に例えることがあったけど、翔真にとっても吉乃は女神なんだと思う。
なんというか、「恋愛対象」って、その相手とキスとかそれ以上のことをすることも考えるわけじゃん?翔真にとっての吉乃は「(性的に)触れてはいけない女神」だと思うんだよね。
『ライアー×ライアー』っていう漫画で、ヤリチンだったはずのヒーローが、やっと両想いになったヒロインをやたら神聖化していて手をだせなかった、というエピソードがありましてね。それに近いんじゃないかと。
翔真自身でも(性的には)触れられないし、他の男に(性的じゃなくても)触れられるなんてもってのほか絶対許さねえ絶許!!という気持ちなのでは。
翔真の吉乃に対しての恋愛感情は、多少はあるんだろうけど、あったとして気持ち全体の2~3割程度じゃない?大体は「吉乃に仕える」という忠誠心。
作中何度も、吉乃に「翔真は家族」って言いきられているから、吉乃にとって自分は恋愛対象になっていないってわかっていることと、「付き合うって具体的に何するの?」って聞いてくるような恋愛ド素人の相手(=吉乃)に、恋愛感情なんて見せるわけないよね。
吉乃、避妊具のことを「ゴム」って言うことも知らなかったもんね。どんだけ初心(うぶ)なんだよ…。死体の処理方法は知ってるのに「ゴム」は知らないってどういうことなんだよ。
⑩の「まあまあ楽しいんちゃいます」について。
この話の前に、吉乃の服装を翔真が「まあまあ」って言ったことに対して霧島がつっかかるシーンがありましてね。「どう見ても可愛いだろ」って。
霧島が可愛いと思った吉乃の恰好(基本、霧島はどんな格好でも吉乃を可愛いって言う)を翔真が「まあまあ」って評価したわけだけど、この翔真の「まあまあ」が最大限の褒め言葉だとしたら?
そうだとしたら、「まあまあ楽しい」は「めちゃめちゃ超絶ハッピーだよ超楽しい!」って意味になって、「吉乃と一生一緒に暮らしたら超楽しい」ってことだよこのテレ屋さんめ!!
実際さ、翔真の一番の希望はこれだと思う。
吉乃には誰とも結婚しないでほしいし、自分も結婚せずに(したいとも思ってなさそう)ずっと吉乃のそばにいたい。恋愛とか抜きにして、とにかく吉乃のそばにいられればそれでいい。
これが翔真の希望じゃない?
ということで「翔真は吉乃を好きなのか」問題について私の結論は、
恋愛感情は多少はあるかもしれないが、気持ちの大半は吉乃に仕えるという忠誠心である。
です。
前にも書いたように私は霧島よりも翔真派なので、どちらかといえば吉乃は翔真とくっついてほしいんですが、作中で吉乃と翔真がくっつくことはほぼないだろうし、なんなら私も2人がくっつくことを想像できない。かといって吉乃が霧島とくっつくのは嫌。
なので、吉乃はどっちともくっつかずに終わってほしい。「どっちともくっつかない」で終わるのではなく、「どっちかとはくっつくかもね」みたいな、可能性を残した状態で終わってほしい。そしたら私はそれを糧に空想という夢の中で生きていける。
翔真と吉乃の出会いの話。
契約の関係上、紙書籍に掲載される可能性はほぼないと作者自ら発信してるため、電子でしか読めないエピソード。
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