来世は他人がいい12話後編/小西 明日翔(こにし あすか)/講談社/アフタヌーン2019年4月号
あらすじ
大阪ヤクザの組長の孫娘・吉乃は、東京ヤクザの総長の孫息子・霧島と婚約を結び、東京で生活を送っている。
吉乃の従姉妹・椿が横浜へ引っ越してきたということで、吉乃は霧島と一緒に椿に会うことに。
夜、「もう帰ろうか」となったところで吉乃が学校から呼び出しをくらい、1人タクシーで先に帰宅する。
残された霧島と椿は、話したいことがあるようで、「誰にも邪魔をされない場所」である観覧車へ向かう。
そこで霧島が椿に聞きたかったことは、吉乃の腎臓の行方だった。
感想 ※ネタバレ注意
吉乃の腎臓、とられてなかった…
「この漫画を読んでて衝撃だったことランキング」とかやったら、絶対に3位以内には入る!っていうエピソードが「吉乃、腎臓片方売る」だと思うんですけども。
婚約して当初の霧島に「体売って金にしてきて」って言われてブチ切れて、「体売ってきたったわ」っつって腎臓片方売った分の400万を霧島に渡す、というエピソード(霧島は男相手に体売ってこいって意味で言ってた)。
霧島の体売ってこい発言も衝撃だったけど、吉乃の体の売り方がそれ以上に衝撃。
そ、そっちーー!!?ってね。
霧島も読者もビビったと思う。
で、今回の山場は、霧島が椿に、吉乃の腎臓について聞き出すところ。
「吉乃の腎臓ってどこにあるんですか?そもそも摘出自体してないんじゃないですか?」って。
なんで吉乃の腎臓について椿に聞くかというと、まず日本最大の民間医療団体「堂清会グループ」ってのがありまして、堂清会病院の院長が椿のお母さんの恋人で、椿にとっては父親も同然なんですって。
そして堂清会は医療界のヤクザで、違法な臓器移植を行っている、と。
霧島は、吉乃に臓器を売らせてしまったから、自分も何か(臓器)売ろうかなって思ったみたいなんだけど、「臓器を売りたいなら大陸(中国?)に行け」と言われたし、日本じゃ時間がかかるんだと。
吉乃の腎臓を探しに探したけど全然見つからないから、「そもそも摘出自体していないのでは?」って思ったんだって。
それを確認する方法は2つ。
・吉乃にMRI検査を受けさせる
・椿に聞く
だから椿と会える日をずっと待ってた、という流れ。
霧島の問いに対する椿の答えは、
「血を1500ml 400万で買った」
「腎臓は取らずに死ぬギリギリまで血を抜いた 彼女(吉乃)には伝えていない」
なぁ~んだ、吉乃、腎臓とられてないんだ~…よかった~
家がヤクザとはいえ、女子高生が男に金渡すために臓器売る、っていうエピソードは衝撃すぎてね…まだ血液でよかった…血1.5Lも引くぐらいの量ではあるけども。
というか、「吉乃に臓器売らせちゃったから、自分もどっか臓器売ろうかな」って、プレゼント交換みたいなノリで言うなし…
連絡先交換するくらい仲良くなる霧島と椿
お互い、好きなのは吉乃なんですけどね。
椿から霧島へ、吉乃の写真が送られてくるんですね。
ビキニ姿であぐらかいて濡れた体でカップラーメンをすすってる吉乃の写真。
胸大きくてほんとスタイルいいわ、吉乃。
霧島が思わず「かわいい」って呟くのもわかる。
霧島から椿へは、若い頃の蓮二の写真を。
周囲にお花をまき散らしながら、うっとりその写真を眺める椿のコマで12話(後半)は終わり。
あー、吉乃の腎臓がとられてなくてほんとよかった…
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