前回のお話
マダムキリコと初対面し、2人で食事をすることになった佐都。そこでマダムキリコの経歴や考えを聞く。
「キリコさんみたいに強くなりたい」と言う佐都に、マダムキリコは「結婚してる女はムリ」とバッサリ。「男尊女卑の世の中はおかしいと思っているけど、男は変えられないからあきらめるしかない」というキリコに、「健太みたいな男性もいるし、きっと良い方に変えていける」と反論する佐都。
言い返してくる佐都に、マダムキリコは濃厚な口づけをして「気に入ったわ!」「あなたのこと応援する」と宣言した。
前回は、泉の父である立花を「叩きつぶしてやりましょ♡」とニッコリ笑うマダムキリコのシーンで終わり。
マダムキリコがいったい何をするつもりなのか、わくわくが止まらない続き41話のネタバレ含む感想です。
✓今回41話の見どころ(読みどころ)
・泉が過去におこした傷害事件
・泉の暴走
マダムキリコ、ちゃんと協力してくれましたね!まさか立花の(というか泉の?)弱みを握っていたとは。
しかし、泉はほんと怖い女だな!なんかちょこちょこ頭おかしい様子出てたけど、元カレ刺すほどだったんだ…。そしてまた暴走しだしたし…。
前置きはこのへんで、さっそく41話のネタバレと感想いってみよう!
やんごとなき一族41話/こやまゆかり/Kiss2021年7月号掲載
マダムキリコの”協力”
結論から言うと、泉が過去におこした事件について立花 隆(泉の父)を脅し、健太・佐都夫婦の邪魔をしないこと、最初の予定どおり健太の温泉事業に補助金を出すことを約束させた。泉の過去おこした事件については後述。
マダムキリコがなぜこんなに佐都に協力してくれたのかというと、マダムキリコも、昔、立花のパワハラに苦しんだことがあるんだとか。
マダムキリコはキャバ嬢時代に、立花の秘書をしていた男性とお付き合いをしていたんだけど、その彼が立花からパワハラを受けて心を病んで自殺してしまったんだって。
立花のせいで自殺したとは言いきれないけど、立花のパワハラに苦しんでいたことは事実なのに、立花は「葬式に行くヒマはない」「彼はいろいろ弱い男だった」て自分の元秘書の葬式にも出ず。
立花の元秘書だった恋人の自殺について、当時のマダムキリコにはなす術がなくて結局泣き寝入りして、悔しい思いをしたんだそう。
だから元々、立花に対して恨みがあったというか良い思いはなかったんだよね。そして、立花が今も相変わらず佐都たちに身勝手な行動をしているって聞いてあきれてたら、佐都が泣き寝入りすることなく立ち向かってて、だから協力しようと思ったんだって。「私はあの時負けちゃったけど」って。
「これからもダーリンと共に戦っていってちょーだい‼」
と、マダムキリコから激励の言葉を受ける佐都。
最初名前が出た時は、大介が「何されるかわからないヤバい人だから関わりたくない」っていうほどの人だから、マダムキリコどんだけ怖い人なんだと思ってたけど、まさかの味方になってくれてよかった!
泉がおこした事件
マダムキリコが立花を脅した泉の過去の事件っていうのが、泉が元カレを刺して大ケガさせたという事件。
前に、泉が健太に「元カレとフランスで別れて日本に戻ってきたけどじつは浮気されてたんです。そしてその女と結婚されちゃったの」って話していた元カレね。
泉の元カレは、泉と別れて後にフランスで婚約パーティーを開いて、その後部屋に押し入ってきた泉にナイフで刺されて病院にかつぎ込まれたらしい。
当然大問題よね。元カレ側の家族は「ここまでするなんてヒドイわ!」「人殺し!」と泉を訴えて裁判沙汰。
でもそれを、泉の父親である立花が莫大な示談金を払ってなかったことにした、と。そして泉は強制的に日本に連れ戻されて、この事件のことを隠して深山不動産に入ったんだと。
病床で元カレは「僕は泉が怖かった」「異様に嫉妬深くて束縛が強くてすごく愛情を求めてくる。だからしんどくなって逃げたんです」って話してたけど、泉から逃げた結果まさか刺されるとはね。逃げても地獄、逃げなくても地獄。
元カレ、生きててよかったね…。また、元カレの婚約者が刺されなくてよかったね。
泉の暴走
マダムキリコに脅されて取引した後、立花は娘の泉を夜中2時に起こし、床の上に正座させ、「この役立たず!」と細い棒(ムチ?)で折檻。
「健太くんは最高の物件だったのに、どうして私の期待にこたえられないんだ!」と怒り、ムチでうってくる立花に、「大丈夫よ、協力してくれる人がいるの」と答える泉。
その”協力してくれる人”=美保子へ電話し、「私の過去を隠してくれるって、健太さんと結婚させてくれるって約束したよね!マダムキリコを止めて!」と助けを求める泉だったが、マダムキリコの名前を出した途端、「何の話かしら。そんな取引した覚えはないわ」と美保子に電話を切られてしまう。
父親から失望され、美保子から約束を反故にされ、泉はガクガク震えながら膝をつく。
美保子は美保子で、「マダムキリコと戦えなんてジョーダンじゃないわ!」「これ以上泉さんと組んでも意味ない」と、保身のため泉を切る。
シーンは変わり、健太が打ち合わせに出ようとしたところ、泉が「打ち合わせ先までお送りします」と車の横に立っている。健太は断るも、「今日で深山不動産の仕事は終わりだから、最後に秘書としての仕事をまっとうさせてください」と泉に頭を下げられ、運転をお願いすることに。
高速道路を走行中、降りるべきところで高速を降りず、「私と結婚して。でなきゃこのまま突っ込むわ」とアクセルを踏み込み加速する泉。目がイっちゃってて超怖い。
「あなたが手に入らないのなら私はもう死んだっていいの」「健太さんだけが私に自信を持たせてくれるの」と泣きながら運転する泉に、「泉は自分の力で幸せにならないとダメなんだ」と健太が話しかけたところで、「ガシャン」という効果音で今回の話終了。
感想
今回感想として語りたいのは以下2点!
✓健太、泉に運転させるなよ
傷害事件のもみ消しについて
「泉が元カレを刺して訴えられたけど、立花が示談金払ってもみ消した」って話について、他人を刺したって、刑事事件じゃん?刑事事件のもみ消しってできるの?と思ってググってみたよ。
いや、民事と違って、刑事事件って警察とか検察が関わる(んだよね?)から、「当事者間で示談になったんで裁判やめます!」ってできるのかなって。
ググった結果、できるっぽいです。「裁判を起こさない」「刑事処罰を求めない」っていう条件の示談があるらしいよ。
って、ここまで考えて思ったけど、そもそもこの事件はフランスで起きたことだから、日本の法律は関係ないかも。
健太、泉に運転させるなよ
今回の話で一番思ったことはこれよ。「健太、なんで泉が運転する車に乗ったし!」
元カレを刺したっていう前科がある人間よ?「こいつヤベぇ奴だ」ってなるじゃん普通?で、泉は今までもちょいちょいおかしい行動してきてるから、「泉ちょっとヤバい人だな」って認識を健太はもってないとダメなわけよ。
そんなヤバい人に運転させるってさ、刃物を持ったら振り回すってわかってる奴に刃物を与えるようなもんじゃん。もうバカじゃん。
で案の定、泉は「私と結婚してくれなきゃ突っ込むわよ」って高速道路でアクセル全開なわけですよ。そりゃそうなる可能性は十分にあったわけだから、避けられたものを避けなかった健太がバカ。
泉が「打ち合わせ先までお送りします」って言った時に、健太がとるべきだった行動は1.断固として断る。最善は泉と2人きりにならないことなので、申し出を断る。これしかない。
確かに、健太は「自分で行くからいい」と1回断ってるんだけど、「今日で終わりだから最後に秘書としての仕事をまっとうさせてください」ってお願いされて押しきられてるの。
それでも断るべきだった。「秘書の仕事をまっとうしたいって言うなら、〇〇の仕事を仕上げてほしい」とか他の仕事を振るなどして。
それでも食い下がってきた場合は、2.他の人間を呼んで運転させる。打ち合わせに泉もついてきていいけど、運転は他の人にしてもらうね、ってパターン。他人がいれば、泉も「私と結婚して」なんて話をしにくいだろうし。
他の人を呼ぶことができなかった場合は、3.健太が運転する。秘書としてついてくるのはいいけど、運転は俺がする、っていって泉に運転をさせない。
とにかく共通して言えることは、泉に運転をさせないってこと。やらかすってわかってる人に武器を与えちゃダメなの。車は武器になるの。
「まさかこんなことするとは思わなかった」って言ったって、泉は皆が「まさか」と思った他人を刺すってことをやらかしてるわけだから、今さら「まさか~」は通用しないでしょうよ。
今回の泉の暴走については、健太の危機感のなさにあきれた。乗るなよ!っていう。
ガシャンって効果音で、事故ったぽい感じで今回終了でしたが、2人どうなったんだろ。
私は、2人とも無事だと思う。2人とも無事で、今回の泉の無理心中未遂が問題になって、泉は完全に退場って流れかと。
あるいは、泉は軽傷で、健太が意識不明の重体ってパターンもありそう。いずれにしても、泉が退場って流れは変わらないだろうし、健太が意識不明になったとしても、数日で目を覚ましそう。
この事故の件は、そんなに長く引っ張ることはなさそう。流れ的に。
今回紹介したやんごとなき一族41話は『EKiss2021年7月号』に掲載されています。
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