キレた麻子さんの冷たい目が最高
あせとせっけん52話/山田 金鉄(やまだ きんてつ)/講談社/モーニング2019年46号掲載
ざっくりストーリー
休日の2人。買い物に出るも、何かにつけて麻子に気を遣い、謝ってばかりいる香太郎に、「腫れものみたいに扱わないで!」と麻子の不満が爆発する。
感想 ※ネタバレ注意
麻子さんと香太郎さん、2人ともほんといい人ね…。いい人同士のケンカ(?)って、見てて全然ハラハラしないのね。
今回は、麻子さんが今まで感じていたモヤモヤが爆発して香太郎さんにぶつける回。
麻子さんが「夕飯何食べたいですか?」と聞けば、「無理してない?俺にかまわないでゆっくり休んで」と返す香太郎さん。
散歩中、新しい靴で靴擦れして足が痛くなった麻子さんに、「気づかずに連れ回してごめん!」と謝りまくる香太郎さん。
「香太郎さんが悪いことなんて何もない」と言い返す麻子さんに、「いやな気持ちにさせてごめん」とさらに謝っちゃう香太郎さん。
とにかく麻子さんに気を遣って、麻子さんに少しでも何かあったらすぐ過剰に謝ってしまう香太郎さんに話を聞くと、「麻子さんを悲しませたくない」んだって。
「自分はいつも麻子さんに欲求をぶつけすぎているから、自分を律しなきゃだめだ」って思ったらしいんですけど、それを聞いて「全然嬉しくないです」と言い放った時の麻子さんの顔w
香太郎さんも思わずビクっとしたほどの冷たい目が最高ですw
普段ニコニコ、ほわほわしてる人が静かに起こった時の冷たい目はたまらんですよね!
んまー、今回の麻子さんは不満を爆発させるんですけど。
結局、香太郎さんは麻子さんに負担をかけたり嫌な思いをさせたくなくて気を遣っていたのに、麻子さんは香太郎さんに気を遣われるのが嫌だったという。オー・ヘンリーの小説みたいなことが起こってたわけです。悪循環。
最後は、香太郎さんが「家でちゃんと話をしよう」っつって2人で家に帰って、麻子さんは香太郎さんに言いたいことを全部言えて、めでたしめでたしで終わり。
“ちゃんと話をする”って大切よね。
数ある恋愛漫画の多くは、相手とちゃんと話をしなかったことにより、すれ違ったり話がややこしくなったりすると思うのよね。
惹かれ合い、想い合う2人がすれ違う様が恋愛漫画の醍醐味でもあるんでしょうけど、”ちゃんと話をする”ってことをしてたら、大抵の恋愛漫画は3巻くらいで終わるはず。
できれば2人がどんな話をしたのかもみたかったなー。でもそれ描いちゃったらページ数あるし話数ものびちゃうからね。仕方ないよね。
アオリ文には『次号より真・同棲編が開幕します!』とのこと。
え、今までの話は(仮)同棲編だったのかな…?
次話からは、自然体の2人がみれそうです。
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