やまもり三香先生の新作!BLにあらず。
本日発売のデザート9月号から新連載「うるわしの宵の月」始まりました📖
初めての雑誌でとても緊張しておりますが、よろしくお願いいたします💦💦#うるわしの宵の月 pic.twitter.com/K22WIaUu6P— やまもり三香 (@mika_yamamori) July 21, 2020
うるわしの宵の月1話/やまもり 三香(みか)/デザート2020年9月号掲載
ざっくりストーリーまとめ
滝口 宵は、学校で「王子」と呼ばれているイケメン女子。ある日、学校で「王子」と呼ばれるもう一人のイケメン・市村と出会う。
夜、近所のコンビニで酔っ払いに絡まれている店員さんをかばったところ、自分が標的になってしまった宵。そこにたまたま居合わせた市村が助太刀に入ってくれた。
コンビニの帰り、会話の流れで宵は市村にお姫様抱っこをされ、突然のことに驚き、顔を真っ赤にして逃げ帰る。
翌日、宵は学校で市村と出くわし、面と向かって「宵ちゃんのこと気になってる」と宣言された。
登場人物
滝口 宵(たきぐち よい)
主人公。光壇高校一年生。人見知り。スレンダーな身体と低めの声、親ゆずりの男顔のため、女の子なのに「王子」と呼ばれている。校内にファンがいるほど女の子にモテる。友人曰く、「少女マンガのヒーローポジ」とのこと。
本人は望んで王子になっているわけではないが、高身長で外見がいいことと、元の性格が正義感があって親切なため、周りが「王子」と騒いでいる。
市村 琥珀(いちむら こはく)
宵と同じ高校の先輩。学校のもうひとり「王子」と言われているイケメン。歩いていた宵にぶつかり、宵を(すっげー美しい)男だと勘違いする。
「父親が大富豪で会社を2~3個任されている」とか「泣かせた女は3ケタ」という噂がある。
のばら
宵の友人。
寿(ことぶき)
宵の友人。
感想 ※ネタバレ注意
展開が早くていい。
1話にして、出会ったばかりだけど主人公がヒーローに「宵ちゃんのこと気になる」と言い寄られている。韓国ドラマの様なスピード感(ほめている)。
主人公・宵のキャラデザもいい。特に髪型がかっこいい。前髪長めで目にかかる感じの。ターミネーター2のジョン・コナーみたいな髪型。めっちゃ好み。
もうひとりの「王子」であるヒーローの市村はフツーのイケメン。今のところは特に目立った特徴はないフッツーのイケメン。まぁ少女漫画界では「イケメン」ってだけでステータスだけども。
主人公カッコいいんだけど、主人公自身が自分がどうなりたいって思っているのかがわからなかった。
「王子」ともてはやされて、それを主人公自身は良しとしていないことは確か。「自分は普通に過ごしているだけなのに…」って戸惑っているのはわかる。
それだけ。わかったのはそれだけ。
“ヒロイン”に多少憧れているような描写はあったものの、王子って言われたくない!私は姫でいたい!って強く思っているわけでもないし、「王子」って呼ばれることに嫌悪感を持っているわけでもない。ただ「現状に戸惑っている」だけ。
男に間違われるのが嫌なんだったら、とりあえず短髪はやめて髪伸ばしたら?と思うのですが、本人は「王子と呼ばれる現状に戸惑っている」だけだから、外見を変えてみようとかそんな行動に出るわけでもなく。
なんか、王子設定必要?って思うヒロインだった。それいる?っていう。
無気力…とはまた違う、なんていうのか、「で、あなたはどうしたいの?」って聞きたくなるヒロイン。
不可解だったのが、主人公・宵とヒーロー・市村が最初に出会うシーンで、市村が宵のことを「男?」って言って宵が「失礼すぎん?」ってムカムカしてるんだけど、いやなんで?
作品冒頭でも他校の女子に男と思われて、毎日学校で「王子」って呼ばれて、自身も「この外見のせいだなー」って男に間違われることに慣れてる人が、なんでこんな不愉快になってるの?
っていうか、「男?」って聞かれてるだけマシじゃない?だって男だって確信してたら、わざわざ「男?」って聞かないさね。男か女かわからなかったから聞いてるんで。「違います(=女です)」って一言答えればよかったのでは。
あと、宵のクラスの女子たちが、宵と市村のことを「王子同士がくっついちゃったら王子がいなくなっちゃうところだった~」って言ってたんだけど、いやどういうことなの??
「王子」ポジションは観賞用じゃなくてガチ恋ポジなの?恋人ができたら「王子」じゃなくなっちゃうの?
…これは宵にとって朗報じゃん?
「王子」って呼ばれることに抵抗があるならさっさと市村とくっつけばいい。
そしたら「王子」じゃなくなるんだって。めでたしめでたし。
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